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あお

大嫌いな地元へ帰省することもあった。

それでも青空で、紅潮するような春のような秋の日だった。

いつも泣かない大人たちも同じように涙を流してた。色とりどりの花と共に、ありがとうって言った。

ありがとうとついに小さな声でしか言えなかった。

ある日の会話の情景のなかで、笑っていたやさしさが沁みてきた。

いつかちりになって消える。一瞬を永遠に感じたい。



 
 
 

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