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あお

大嫌いな地元へ帰省することもあった。

それでも青空で、紅潮するような春のような秋の日だった。

いつも泣かない大人たちも同じように涙を流してた。色とりどりの花と共に、ありがとうって言った。

ありがとうとついに小さな声でしか言えなかった。

ある日の会話の情景のなかで、笑っていたやさしさが沁みてきた。

いつかちりになって消える。一瞬を永遠に感じたい。


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幽けき光

割れたハート型した月の下 歩けば、月の旅ができるね 月の光まばゆい光 ずっと前から私を照らしていた あなたと過ごした短い時間 私にとっての月の結晶 たかが今されど今 今を輝かせたいと言った 声を月は聞いていた 失くしたものを後悔しても 永遠に戻らないよと 幻に逃げ込んだ私が 唱えていた さようなら、思い出の砂 握りしめた砂達がヒトデの手から 風にのり、羽ばたいて 飛んでいった どれがわたしの思い出

 
 
 

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